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2017年11月 OSJBホールディングス連絡子会社での費用の水増し・架空発注

 橋梁事業及び建設事業を主要な事業内容とするOSJBホールディングス株式会社(東証第一部)の主要な連結子会社であるオリエンタル白石株式会社にて、従業員による不適切な取引が判明しました。
 その内容は以下の通りです。
 「・・・複数の従業員が、協力会社に対して外注費の水増し発注を繰り返し、キックバックを受け取り従業員の飲食費として費消するなどした疑い」、「一部の事業所において、協力会社に対して(注)架空発注を行い費用をプールさせたうえで、 他の業務の原価に付け替えていた疑い」です。
 費用の水増しや架空発注は、水増し又は架空により実態より多額に支出された資金を従業員が横領する典型的な不正手法です。しかし、上記の(注;原文のまま)が理解できません。下線部をよく読むと、①架空発注を行ったこと、②費用をプールさせたこと、③(その費用を?)他の業務の原価に付け替えたこと、として理解できますが、②→③の流れについて合点がいきません。
 というのも、②の「費用をプールさせた」というのは、①の架空発注に伴う支出を、②「費用としてプール」、つまり、簿外の預金等として別に保管していたと理解できますが、その費用(架空発注である以上、架空の費用;実態の伴わない費用でしょう)を、③として「他の業務の原価に付け替えた」、としているのです。
 これは協力会社からの架空発注に係る請求をそのまま経費や原価として計上すると、異常な支出として発覚してしまうことから、「③他の業務の原価」に付け替えることで不正発覚の隠蔽工作を意図したものなのでしょうか?それとも、他になにか理由があって付け替えたのでしょうか?または、付け替え自体を問題視する必要があるのでしょうか?どうも理解ができません。(しかし、これは公表された資料に基づく私の解釈なので、私の理解不足に起因した誤解かもしれません。予めご了承ください。)。
 いずれにしても同社は、今後、弁護士等の外部専門家を補助者とする社内調査委員会を設置して、全容の解明及び原因究明ならびに同種の事案の有無について調査を進めるとのことです。

 この会社は3月決算で、第2四半期(平成29年4月1日~同年9月末)の開示予定は平成 29 年 11 月 14 日でしたが、本事件の発覚により、1か月延期するとのことです。
 さて、業績に及ぼす影響は?
 現時点で判明している不適切な取引に係る不正金額は約2億円、当社の最終損益に与える影響としては約 1.5 億円の損失(2億円より減少するのは不正実行者に対する求償権や当該損失に係る税効果を考慮してのことでしょう)を見込んでいます。
 ちなみに同社の平成29年3月期の連結売上高は513億円、経常利益は30億円でした。
 今後も同様の規模で推移するとしたならば、業績に与える影響は「軽微」といえるかどうか?微妙なところでしょうか。Taku
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 当ブログは、中里会計事務所による不正事例研究会の記事を発信しています。
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連絡先:中里会計事務所 電話03-6228-6555
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