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2016年11月 東芝子会社の従業員不正~売上過大計上~

 東芝の100%子会社「東芝EIコントロールシステム株式会社」が「当社従業員による売上過大計上について」を公表しました。同社は福岡を本社とし、監視制御システム、受配電システムの他、大型映像表示システムなどを手掛ける、年商約100億円、従業員数約500名の会社です(先日、京都競馬場に行きましたが、そのオーロラビジョンも手掛けているようです)。
 一般的な非上場会社の場合、このように不正が公表されることは稀ですが、上場会社の子会社の場合は別です。多くの非上場会社での不正は、「親会社が上場会社である」ことに起因して不正が公表されています。
 特に本件は、社会問題としても大きく取り上げられている「東芝粉飾事件」が公表されてからまもない事件であり、新聞でも大きく取り上げられています。
 「また東芝か?」「まだ、あったのか?」
 という社会一般の厳しい視線を感じます。
 同社の公表した資料では、「2003年以降、実際の契約金額を上回る金額で売上計上・・・、将来売上予定の他の案件の注文書・検収書の流用や、注文書・検収書の偽造・・・売上過大計上に伴い滞留債権が発生」としてあります(不正の期間として13年間は、比較的長いですね)。
 また通常、売上の過大計上や架空計上が行われている場合、得意先はその分を支払いませんから、水増し計上された債権の回収は滞留します。この点、同資料では「・・・同担当者から回収可能と報告されていたためこの不正を長期間発見することができませんでした」としてあります。
 この記述は、いかがなモノでしょうか?
 不正実行者が「この債権は、売上の過大計上分であるが故に滞留しています」と告白するでしょうか?
 不正を長期間発見することができなかった理由としては、不正実行者が不正であることを吐露しなかったことは当然として、それよりも「滞留債権の原因の検討が不十分であった」からでしょう。
 「不正実行者の告白を待つ」などという甘いコントロールはありません。
 この辺りの因果関係の記述について、同報告書には緊張感がないように見受けました。
 公表資料にも示されているとおり、不正実行者が注文書・検収書を偽造したり、虚偽の回答を行ったりすることは通常なことです。重要なことは、仮に不正実行者がそうした隠蔽工作を行っていた場合、直ちに発見することは困難としても、ある一定の期間が経過すれば、発見できるような仕組みを構築することなのです。
 13年間も不正が発見できなかった理由の記述としては、不適切と言わざるを得ないでしょう。
 本来であえれば、「滞留債権の検討が不十分であり、担当者の説明を鵜呑みにしていました」という記述が適切でしょう。

 子会社の不正とはいえ、果たして、東芝は今後、どうなるのでしょうか?
  以前の投稿の繰り返しですが、私は東芝が大好きでした。というのも幼い頃に心に残る宣伝効果があるからでしょう。
・ 東芝日曜劇場の「走る東芝、回る東芝、・・・、東芝のマーク!」
・ サザエさんのエンディングの「エネルギーとエレクトロニクスの東芝がおおくりいたしました。ンガ、ウウン。」
 懐かしいです。心に残っております。
 でも、今は東芝は大嫌いです。失望です。
 当時の代表は、粉飾した刑事責任を負うべきだと、考えます。Taku
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Author:TwoNT
 当ブログは、中里会計事務所による不正事例研究会の記事を発信しています。
 不正事例研究会 中里会計事務所
実際の事件を知ることが、同様の事件を繰り返させないための想像力を養い、対策を有効に機能させるための第一段階になると信じます。
連絡先:中里会計事務所 電話03-6228-6555
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