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2016年4月 三菱自動車の不正に思う

2016年4月27日、毎日新聞の経済面に、三菱グループ幹部の憤りのコメントが掲載されています。
「どうしようもない会社だ。私が知っている範囲でも5度目くらいではないか。」
 同感です。以下、三菱自動車の過去の不祥事を概観してみましょう。

 1996年4月 米国子会社のセクハラ問題放置で50億円の和解金支払い。
 1997年7月 総会屋の利益供与事件で幹部らが逮捕。社長辞任。
 2000年7月 リコール隠蔽(車両の欠陥を組織的に隠蔽)
 本件は車両の安全面に大きな影響を及ぼす事件でしたから、社会的に強く非難されました。
 2002年10月 クラッチ系統の欠陥による事故で運転手が死亡。
 2004年3月 トレーラーから外れたタイヤによって親子3人の死傷事件が発生。当初、製品欠陥を認めずに、リコールを逃れたことが大きく取り沙汰される。
 2012年12月 2005年に軽自動車のエンジンオイル漏れの不具合を把握しながら、リコールを実施せず。国土交通省の立入検査を受ける。
 そして今回の事件。
 2016年4月 1991年から過去25年間にわたって法令と異なる方法で燃費データの測定を行っていたことを明らかにする(三菱自動車のほとんどの乗用車が該当)。
 実に四半世紀にわたって、燃費データの偽装が「伝承」されてきたのには驚きました。

 なお、今回の発表に当たっては、社内では調査委員会による調査が終わるまで発表を先送りすることを検討してたそうです。しかし、提携先の日産自動車などの反対を受けて発表に踏み切ったとされます。やはり社内の隠蔽体質は、根深いのでしょう。

 過去のリコール隠しで経営危機に陥った三菱自動車は、三菱商事、三菱東京UFJ銀行、三菱重工業の三菱御三家をはじめとしたグループ各社の支援によって、破綻を免れてきました。
 また、乗用車を買う際、トヨタ、日産、ホンダ、マツダといった国産車と比較して、敢えて三菱自動車を選択するのは、「グループ支援」を目的とした、三菱グループの顧客が多かったからではないでしょうか?(パジェロ・デリカは別格としても、敢えて三菱自動車は買わない、と思うのですけど、どうでしょうか?)

 そうしたグループの多層にもわたる支援があったからこそ、三菱自動車は生き残れたはずなのでしょうが、当然のことながらグループ各社の中にも突き放す声も出てきているようです。 
 今度こそ、三菱自動車は経営破綻に追い込まれるかもしれません。

 考え方の根本的な相違かも知れません。
 社内の不正を発見した場合の対応は、以下の二つに分かれるのでしょう。
「これを発表すると大変なことになる」→「発表しない。」(隠蔽体質→問題の先送り)
「これを発表しないとさらに大変なことになる」→「発表する。」(適時開示→問題解決へ)


 ちなみに私は、三菱自動車は大嫌いですが、キリンビールは大好きです。Taku
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